2010-9-14 平成22年9月定例会 本会議で個人質問を行いました。

1.花博と東山動植物園再生プランの連携について

今年は名古屋開府400年にあたり、10月には生物多様性締約国会議(COP10)も開催される記念すべき年です。
このCOP10は2005年に開催された愛・地球博の理念を継承するものとして、名古屋市が中心となり国や関係機関に働きかけ誘致に成功しました。
藤前に端を発したゴミ問題を契機に、愛・地球博の「自然の叡智」を経て、この地域に芽生えた自然や環境と人間生活の共存・調和の意識をさらに大きく成長させていかなければなりません。

先日、愛知県が2020年ごろをめどに博覧会国際事務局(BIE)登録をした国際花博を誘致したいとの報道がありました。
愛知県農協中央会、愛知県花き温室園芸組合連合会が、愛知県に対しBIE登録をした国際花博開催を求める要望書を提出し、愛知県も正式な要望を受け、検討チームを立ち上げるなど誘致にむけた準備をスタートする見込みです。

国内ではBIE認定を受けた大規模な花博は、1990年に開催され、期間中2300万人が訪れた大阪花博があります。
BIEの認定がない小規模な花博は、2000年に淡路花博、2004年に浜名湖花博が開催されました。
小規模とはいえ浜名湖花博では期間中544万人が訪れました。

愛・地球博の「自然の叡智」、COP10の「里山イニシアチブ」と、どちらかといえばわかりづらいテーマに比べ、花は誰でも気軽に親しみの持てるテーマです。
この花というテーマであれば、名古屋市にある東山植物園との連携ができるはずです。
東山植物園には、7,000種類を超える種類の保存種を抱え、重要文化財である温室や白川郷から移築した合掌造りの家、また世界のお花畑など話題になりそうな場所もあります。
これまで植物園は動物園のように目を向けられることがなく、来園者数も全体の2割と訪れるお客様も少ないのが現状です。
また、あまり積極的に情報発信もされておらず、本来持っている植物園の魅力を市民の皆さんに伝えることができていません。
東山動植物園再生プラン新基本計画で掲げられている、来園者数350万人の目標を達成するためにも、植物園の整備と、花博の誘致活動と連携をし、積極的にPRできるようこれからも努めてまいります。

岩本登壇

岩本登壇

2.地下鉄桜通線野並・徳重間開業にあわせたバス路線再編成素案について

地下鉄桜通線野並・徳重間開業にあわせたバス路線再編成素案が7月の土木交通委員会で示され、8月中旬から3回の地域懇談会が開催され、約500人の皆さんにご参加いただきました。
地域懇談会、電話、FAX、メールなどで約600件あまりの市民要望が寄せられ、地域住民の市バスに対する必要性を強く感じました。

今回のバス路線再編の基本的な考え方は、最寄の地下鉄駅にバスを結節させて、より早く地下鉄に乗り継いでいただき、利便性の向上と効率化を図るといった内容になっています。
しかし、今まで鉄道空白地帯である地域の方々にとって、バスは生活の一部として利用されており、高齢化も進みアップダウンの激しい土地柄を考えると、必ずしも今回のバス路線再編成素案が地域住民の声を聴いて編成をされたとはいえないのではないでしょうか。

交通局からは、皆さんからいただいたご意見については、今後、利便性や収支に与える影響の観点から検討し、可能なものについては見直しを行い、バス路線再編成案をとりまとめていくといった答弁をいただきました。

今後、皆さんからの貴重なご意見を参考にしながら、少しでもご意見を反映できるような、バス路線再編成案をとりまとめていけるよう努めてまいります。

地域の皆さんとともに要望書を渡してきました。

地域の皆さんとともに要望書を渡してきました。